
複数のトラックを同時に扱う「Track Stack」

Logic Pro Xからの新機能の中で、個人的には地味だけど結構便利な機能だと思っている、「Track Stack」です。
これは基本的に複数トラックを取りまとめて扱うものですが、その動作の違いからタイプが2種類あり、作成時に選択することができます。
Track Stackを作成する
取りまとめたい複数トラックを選択し、「トラック」メニューまたは右クリックメニューから「Track Stackを作成」を選択します。
複数トラックのサブミックスを作る「フォルダスタック」
Track Stackの1つ目の機能が、複数トラックをまとめて1つのミキサートラックで扱う機能です。
サブミックス自体は、以前のバージョンでもBus等を使用することで作成することが可能ですが、Track Stackは1つのトラックのように扱うのがポイントで、例えばリージョンを移動させたりした場合には、まとめられているすべてのトラックに対して、その変更が適用されます。
・・・つまり、従来から存在するフォルダ機能に、チャンネルストリップを追加したようなもの、という印象でしょうか。
(※フォルダ機能はリージョンごとにパックすることが可能ですが、このフォルダスタックはトラックごととなります。)
バイオリンやチェロなどの楽器ごとに打ち込んだストリングストラックをまとめたり、リズムごと・上モノごとにまとめたりと、いろいろ利用シーンはありそうです。
このようにまとめることで、まとめられたそれぞれのトラックのリージョンやミキサーの状態を保ったまま、ピアノトラックとストリングストラックを1つのトラックのように扱うことができるようになります。
フェーダーを操作すれば、ピアノトラックとストリングストラックの音量バランスを保ったまま、 これらの音源の音量を上下させたり、まとめてエフェクトをかけたりすることができます。
まとめられたトラック(サブトラック)も、まとまったトラック(メイントラック。この例では「Sub 1」トラック)の矢印をクリックすることで展開され、いつでも自由にリージョンやミキサーの状態を変更することができます。
1つのトラックで複数音源を同時に扱う「集約スタック」
複数の音源をまとめて、というより重ねて、1つのトラックで扱うことができます。
以前のバージョンでは、エンバイロメントを駆使しないとできないことが、Logic Pro Xからは簡単にできるようになりました。
(※エンバイロメントでやる方法はこちら)
代表的な例としては、ピアノとストリングスをまぜた音色だったり、ピアノとエレピをまぜた音色を作ったりと、往年の音源には欠かせない音色の作成などが挙げられますね。
ライブラリにも、この集約スタックを使った音色がいくつも登録されています。
メイントラック(Sum 3トラック)に対してレコーディングすることで、ピアノとストリングスの両方が同じフレーズを再生します。
ちなみに、ピアノトラックにもストリングストラックにもレコーディングボタンがついていることからもわかるように、メイントラックだけでなく、サブトラックにもリージョンを置くことができます。
基本的にSum3トラックの情報で再生しながら、任意のサブトラックのみにフレーズを追加する、ということもできます。
スタックの解除も簡単
スタックされたトラックは、いつでも「トラック」メニューまたは右クリックメニューの「スタックをフラット化」から、もとの分割されたトラックの状態に戻すことができます。
「フォルダスタック」の場合は、メイントラックが無くなってサブトラックだけになり、「集約スタック」の場合は、サブトラックの中で最上位のトラックにリージョンが置かれ、その他のサブトラックにはそのリージョンのエイリアスが置かれます。
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